数年前登った木曽駒ヶ岳山頂から稜線越しに見た空木岳の優美な姿が忘れられず今回の登山を計画した。11日午前自宅を出発、林道終点の駐車場に車を置き一時間程歩き池山小屋に宿泊した。避難小屋とは言え綺麗に管理されている小屋で快適な夜を過ごした。夜寝る時は満天の星空だったので明日の天気は間違いなしと思いながら眠りに就いたが深夜から明け方まで台風のように風雨が強く登頂を断念しようか思った。翌朝6時頃になると風雨も止み空が明るくなって来たので意を決して登り始めた。2時間程傾斜の緩い登山道が続いたが小地獄、大地獄に入ると梯子の多い急峻な尾根道が続いた。空木平避難小屋との分岐を過ぎると周りが開け前方に空木岳が優美な姿を現した。大きな花崗岩が散りばめられた傾斜のきつい登山道が続き中々足が前に進まない。登り始めて5時間やっと駒峰ヒュッテに着いた。思っていたより立派な山小屋であった。管理人の女性が優しく迎えてくれた。午後、天気が悪化したので12日この小屋に泊まり明日山頂を目指すことにした。翌日13日は雲一つない絶好の天気に恵まれた。山頂よりご来光を拝み、そして、白砂青松の景色の中、目の前に広がる南アルプス(左から鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、光岳)を遠望しながら下山を楽しんだ。空木岳は南アルプスの展望台であった。
大きな花崗岩が点在する山容
池山尾根登山口
澄みきった青空に輝く黄葉
眼下に伊那の街並み
山頂を振り返る
巨岩の駒石
白砂の登山道
木曽の御嶽山
宝剣岳、木曽駒ヶ岳への稜線
綺麗な駒峰フュッテの室内
駒峰フュッテより山頂へ10分程
駒 石
山頂と駒石を望む
空木岳を仰ぎながら足を進める
綺麗に管理されている池山小屋
宝剣岳、木曽駒ケ岳を遠望
快適な紅葉の登山道
<後記>
花崗岩に囲まれた空木岳山頂
駒峰ヒュッテに泊まった夜、凄い風で小屋が崩壊してしまうのではないかと思う程であった。夜を通して猛烈な風の音がしていたので耳栓をして休むことにした。とは言え夜トイレに起きた時満天の星が輝き明日の天気が期待できた。
眼下に駒峰フュッテ
八ヶ岳連峰を遠望
北アルプスを遠望
北岳と間ノ岳の間よりご来光
塩見岳の背後に富士山