白馬岳
登山日 | 04.8/10〜8/12 | 天気 | 快晴 | 標高 | 2.932m | 同行者 | S氏・A氏 | 場所 | 長野県 |
アキノキリンソウ
タカネナデシコ
ハクサンタンポポ
<8月11日>午前4時起床、軽く朝食をとり、テントを撤収し4時50分、スタート、5時にタクシーと待ち合わせの第五駐車場に向かった。ここでタクシーに乗り換え、登山口のある猿倉に向かった。天気は絶好であった。5時30分猿倉登山口を出発、鑓温泉への道を左に分け林道を進む、白馬岳山頂方面の岩肌が朝日に輝く、また、下山時に歩く白馬乗鞍岳の稜線もはっきり確認できた。白馬尻荘の前で少し休憩した後、大雪渓に向かった。大雪渓の入り口ではほとんどの人が軽アイゼンを着けていた。我々は軽アイゼンを着けないで、雪渓を歩き始めた。時間も早いせいか歩く人も少なく、順調に雪渓を歩くことが出来た。アイゼンが無くても特に問題はなかった。雪渓の所々に大きな石が今にも滑りそうであったのには驚いた。雪渓での落石の事故が起き得ることが予測できた。思っていた以上に現実は危険な感じがした。1時間程で雪渓を通り過ぎた。今年は何時もの年に比べて雪渓は小さいようだ。高温の夏が影響しているようだ。雪渓を過ぎた辺りから、急登で歩きずらい登山道が続いた。急登の登山道脇にはトリカブトやミヤマキンポウゲの花が沢山咲いていた。左側前方には岩峰鋭い杓子岳が眼前に迫った。急登を我慢して登っていると前方に村営山頂宿舎が表われた。宿舎の前で昼食をとることにした。充分休憩をとった後、白馬山頂に向かった。登山道の脇には、ウルップソウやイワギキョウが群生していた。背後には立山や剣岳が望めた。更にその左側には槍ガ岳などの北アルプスの山々が見えた。登り初めて7時間20分、白馬岳山荘の前に立つ事ができた。山荘の前からの眺望は本当に素晴らしく、剣岳や立山等の立山連峰の峰々、その左側には槍ガ岳や穂高連峰、更に直ぐ目の前には白馬三山の杓子岳と白馬槍ガ岳の岩峰が迫った。受付けを済ませた後、生ビールで乾杯した。その後暫く部屋で休息をとった後、空身で白馬岳山頂まで登った。山頂からの展望は360度、最高であった。白馬岳は東側が切れていて絶壁であり、西側は穏やかな山容であった。また、山荘前から見た夕焼けは本当に素晴らしかった。
8/11登り:7時間20分(休憩・昼食含む) | 猿倉(5:30)〜白馬尻(7:00〜7:30)〜大雪渓入口(7:35)〜大雪渓出口(8:25〜8:40)〜岩室跡(10:00〜10:15)〜村営頂上宿舎(11:45〜12:30)〜白馬山荘(12:50) |
8/12下り:9時間(休憩・朝食・昼食含む) | 白馬山荘(4:30)〜白馬岳山頂手前(ご来光4:50〜5:00)〜白馬山頂(5:20〜5:40)〜三国境手前(朝食6:10〜7:00)〜三国境(7:15)〜小蓮華山山頂(8:10〜8:35)〜船越ノ頭(9:20〜9:40)〜白馬大池(10:15〜10:35)〜白馬乗鞍岳(11:05〜11:20)〜天狗原(12:35)〜栂池(13:30) |
<8/12>朝4時に起床、4時半に出発した。日の出の時間は4時50分、山頂への途中でご来光を仰ぐ。今日も天気は快晴で、山頂からの眺望は昨日と同じように最高であった。浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプスや中央アルプスの峰々、また、北側には雨飾山、火打山、妙高山等の山々が望めた。三国境への稜線を、左右の展望を楽しみながら気持ち良く歩いた。三国境で雪倉岳への道を左に分け、小蓮華山に向かった。稜線の足元にはトウヤクリンドウやイワギキョウの花が可憐に咲いていた。小蓮華山、船越の頭を超え白馬大池に向かった。白馬大池の手前の雷鳥坂では名残のコマクサが咲いていた。白馬大池は山の中にある池としては驚くほど大きな池であった。大池周辺はお花畑になっていて、チングルマやタテヤマリンドウが群生していた。真っ赤の建物の白馬大池山荘の左側を白馬乗鞍岳に向かった。ここからは大きな石を並べたような登山道で本当に歩きずらい道であった。白馬乗鞍岳山頂付近は平坦で山頂がどこかわからないようであった。この辺りにはハクサンフウロやヒメシャジンの花が咲いていた。ここから、小雪渓を通過し、ワタスゲやイワショウブが咲く天狗原の湿原を通り、栂池に向かった。午後1時半、多くの山荘が並ぶ栂池に到着した。
<花風景>
<8月10日>午後5時に北関東自動車道の前橋インターを出発した。関越自動車道から信越自動車道に乗り換え更埴インターで降りた。ここから白馬長野自動車道に乗り、白馬に向かった。到着は午後7時30分であった。所要時間は2時間30分、走行距離は180キロであった。松川キャンプ場でテントを張り一泊した。結構良いキャンプ場であった。夕食をとり午後10時頃就寝した。
コマクサ
イワギキョウ
ヨツバシオガマ
ミネウスユキソウ
トリカブト
ハクサンフウロ
ミヤマキンポウゲ
11日:立山と剣岳の夕焼け
11日:杓子岳と白馬鑓ガ岳の夕焼け
11日:大雪渓と杓子岳
11日:白馬尻荘と白馬岳
12日:白馬大池と火打山、妙高山
12日:小蓮華山より白馬岳を振り返る
12日:朝日を受ける立山と剣岳
12日:ご来光
11日:剣岳と立山連峰を望む
11日:杓子岳と白馬鑓ガ岳
<登山後記>
雪渓、岸壁、草原、池、湿原、等の多彩な自然環境を味わえる白馬岳は流石人気の山である。見られる花の数も多く、花好きな人にもお奨めである。大雪渓が、温暖化の影響か、今年の高温の影響か小さい気がした。また、雪渓の中に大きな石があり、落石の危険を感じた。また、落石の時の非難を考えると軽アイゼンの装着は必須かも知れない。白馬岳山頂からの展望は素晴らしく、北アルプスはもとより、目の前に見える岩峰鋭い剣岳は圧巻である。白馬岳から三国境、小蓮華山、白馬大池への稜線歩きは安全であり、眺望も最高である。次回は杓子岳、白馬鑓ケ岳の稜線を歩いてみたい。又、目の前に見えた剣岳、鹿島槍ガ岳に登りたいものだ。