槍ヶ岳・大喰岳
2013.8/9〜8/11

槍の穂先右下より登るご来光

<8/9>

<8月11日>

自宅を朝3時半に出発。北関東道、信越道、長野道を走り梓川SAで軽く朝食を取った後、松本ICで降り、沢渡駐車場に向かい、そこで車を留めバスに乗換え上高地へ向かう。3年振りの上高地である。8時半準備を整え歩き始める。明神、徳沢、横尾へと梓川沿いの平坦な横尾街道を進む。左側上方には明神岳そして前穂高岳が望め北アルプスに来たことが実感出来た。横尾を過ぎ一ノ俣、二ノ俣を通過し5時間程で今日の宿泊地、槍沢ロッジに到着。山小屋では珍しく風呂に入り明日に備え少し早いが午後7時眠りに着いた。

朝5時朝食をとり6時出発する。ここからは初めて歩く登山道である。数年前の秋このロッジに泊まった翌日雪で槍ヶ岳に登ることを断念した記憶がある。薄曇りの中、樹林帯の登山道を一歩一歩足を進める。ババ平のキャンプ場を過ぎると沢沿いの登山道になり周りが開けてくる。暫く歩くと前方が開け広大な槍沢が目の前に広がる。天狗原への道を左に分け更に進むと雪渓の登山道が現れる。坊主の岩小屋を過ぎると傾斜が更にきつくなる。この辺りになると青空に変わり今迄雲に隠れていた勇壮な槍ヶ岳の姿が前方に迫る。お花畑の曲がりくねった急登の登山道を登り詰めると槍ヶ岳山荘の前に出る。登り始めて5時間程であった。休憩を取る間もなく槍ヶ岳の頂きを目指す。クサリ、ハシゴが連続する急登の岩場を登り、最後に垂直15m程のハシゴを登り憧れの槍ヶ岳の頂きに立った。山頂は思っていたより狭く20人程立つと一杯になる程であった。東には常念岳から大天井岳への稜線、南側には大喰岳、中岳、南岳、その背後に北穂高岳や前穂高岳の山並、北西側には西鎌尾根から水晶岳や鷲羽岳、黒部五郎岳、等の山々、僅かな時間ではあったが眺望を堪能した後下りのハシゴを下りた。山荘前のテラスで展望を楽しみながら昼食をとった後、大喰岳に向かった。40分程で山頂に着いた。大喰岳山頂から仰ぎ見る槍ヶ岳は本当に素晴らしかった。

<8月10日>

コバイケソウ

タケネスミレ

ムカゴトラノオ

ミヤマアキノキリンソウ

イワツメグサ

チングルマ

ハクサンイチゲ

オタカラコウ

所々に雪渓が残る

見事なご来光

朝4時半朝食をとり5時からのご来光に備える。時々ガスは出るが天気は絶好である。ガスが槍ヶ岳の廻りに流れ景観に変化をつけ天体ショーの様な素晴らしいご来光を目の当たりにした。外気は寒く5度位だと思われた。ご来光を楽しんだ後6時下山を開始する。この日は雲ひとつない絶好の天気に恵まれた。槍沢を下る登山道の傍らには高山植物が束の間の夏を謳歌して咲いていた。高山植物を楽しみながたゆっくり槍沢を下り、槍沢ロッジ前で休憩と取った後、横尾から梓川沿いの横尾街道を進み午後3時、槍ヶ岳山荘より約9時間、標高差1500m、総距離22キロを歩き登山口の上高地に着いた。天気に恵まれ最高の山旅となった。

大喰岳山頂より槍ヶ岳を望む

大喰岳への登り

頂きを目指す登山者達

槍ヶ岳山荘

ババ平のキャンプ場

一ノ俣

横尾橋

河童橋より穂高の山並みを望む

シナノキンバイ

ミヤマキンポウゲ

涼しい雪渓を下る

常念岳を遠望

早朝の槍ヶ岳

山頂へはクサリ・ハシゴが連続する

憧れの槍ヶ岳、やっとリベンジを果たすことが出来た。コバイケソウ、シナノキンバイ、チングルマ、ハクサンイチゲ、ニッコウキスゲ等々お花畑が広がる槍沢、クサリやハシゴは続く岩稜帯の槍の穂先、360度の大展望、どれも満足いくものであった。次回は双六から西鎌尾根を登りたいものだ。

イワオトギリ

イワカガミ・チングルマ

タカネシオガマ

ヨツバシオガマ

ニッコウキスゲ

イワギキョウ

ミヤマダイコンソウ

カラマツソウ

<花散歩>

登山口の河童橋へ

河童橋の背後に焼岳

霞む常念岳を遠望

快晴の槍沢を下る

ご来光を見る登山者達

ガスの効果によるご来光(天体ショー!)

天を突く槍の穂先

垂直のハシゴを下る

大喰岳へ続く登山道

槍ヶ岳山頂(3180m)

山頂へ続くハシゴ

槍沢の急登を登る

勇壮な槍ヶ岳が眼前に迫る

常念岳

坊主の岩小屋

雪渓を登る

槍沢を登る登山者

ロッジ前より槍ヶ岳を望む

槍沢ロッジ

徳沢ロッジ

明神

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<後 記>

お花畑が広がる