八ケ岳
登山日 | 7/15〜7/16 | 標高 | 2,899m | 天気 | 曇り・雨 | 同行者 | AR氏・M氏 |
<7月15日>
自宅を5時、AR氏宅を5時30分、M氏宅を5時50分に出発する。吉井ICより信越高速にのり、佐久ICで降りる。望月、立科を経由し蓼科高原より茅野に至る。美濃戸の登山口に9時30分に到着する。身支度を整え9時50分に歩き始めた。南沢を行者小屋に向かう。何度となく沢を左右に渡り樹林帯の登山道を進む。この辺りはうっそうとしていて八ケ岳独特の雰囲気である。足元には、カラマツソウ、ミツバウォレン、シロバナへビイチゴ等の花が目を和ませた。12時20分、行者小屋に到着、小屋前のキャンプ場にテントを張る。5人用のテントなので広さは充分である。昼食をとり、荷物を最小限にし、午後1時、文三郎尾根を赤岳に向かった。この登山道は直登コースで傾斜のきつい登りである。鉄製のネットで出来た階段が上部へ続く。1時間程歩いたので休憩を取った。山頂までもう少しである。その時である。信じられないことが起きた。友人の一人が休憩中にリュックを落としてしまった。絶壁の途中にリュックは見えたがとても取に行ける場所ではない。リュックの中には車の鍵等、貴重品が全て入っていた。登山どころではなくなり、急遽、行者小屋まで戻り、対策を練った。小屋には電話もなく、携帯も繋がらない。いずれにしても今日はテントで一泊して、明日朝、車を留めてある小松山荘まで戻り、対応策を考えることにした。
テントより行者小屋、背後にガスの掛かった赤岳を望む
文三郎尾根より行者小屋を眼下に見る
昨夜は一晩中、雨が降っていた。テントに当たる雨の音は絶えることが無かっが充分寝られた。朝4時30分起床。雨は小止みなく降っていた。朝食をとり、テントを撤収し、行者小屋を後にした。下るに従って雨は小降りになって来た。歩き始めて1時間程で車の留めてある小松山荘まで降りた。小屋の主人と相談したが良い対策方法は無かった。最終的には美濃戸口のバス停まで歩き、バスに乗り換え茅野駅に向かった。レンタカーを借り、群馬に戻ることにした。車の鍵が無いと言うことは大変なことである。明日、再度、鍵を持ち、レンタカーを返しながら、美濃戸に戻らなければならない。
<7月16日>
登山道脇に咲くミヤマダイコンソウ
りっぱな行者小屋、前がキャンプ場
文三郎尾根の直登を登る、眼下に行者小屋
中岳(左)と阿弥陀岳(右)を見ながら登る
今回の山行は記憶に残る、そして、反省することの多い山行になった。休憩する場所、リュックを降ろす場所、鍵等、貴重品を置く場所…。いろいろな事に注意を払わなければならないことを思い知らされた。過去にこの種の経験はない。失敗は周りではいろいろあったが当事者になったのは初めての感じがする。反省を今後の山行に役立てたい。でも一つだけ言えることは、体に関する事故でなくて本当に良かった。八ケ岳には改めて登りたいものだ。
横岳、地蔵尾根方面を望む
文三郎尾根よりガスの掛かった赤岳山頂に向かう