燕 岳

登山日 06.8.11〜8.12 標高 2763m 天気 11日:快晴12日:曇り・雨 同行者
8/11登り:5時間30分
       (燕岳まで)
中房温泉登山口(6:10)〜第一ベンチ(6:50)〜第二ベンチ(7:20)〜第三ベンチ(8:00)〜富士見ベンチ(8:40)〜合戦小屋(9:20〜9:50)〜合戦の頭(10:10)〜燕山荘(11:10〜11:40)〜燕岳山頂(12:10〜12:50)〜北燕岳山頂(13:15〜13:40)〜燕岳山荘(14:20)*燕山荘宿泊
8/12下り:4時間
      (燕山荘より)
燕山荘(6:10)〜蛙岩(6:50)〜大下りの頭(7:20)〜燕山荘(8:30〜10:00)〜中房温泉登山口(14:00)

<8月12日>

歩き始めて5時間、燕山荘に着いた。燕山荘前からの眺望は素晴らしく、北側には燕岳、その奥に立山、剣岳、西側には、槍ガ岳、穂高連峰、鷲羽岳、水晶岳等の北アルプスの山々が眼前に迫った。燕山荘で少し休憩をとった後、白砂の花崗岩でできた登山道を燕岳に向かった。登山道脇には奇形の岩が所々にあった。また、登山道脇の砂地にはコマクサも咲いていて、何とも素晴らしい景観であった。30分程で燕岳山頂に着いた。山頂は花崗岩でできた岩であまり広くなかった。

30分毎にある休憩用ベンチ

シナノキンバイのお花畑

イワオトギリ

山小屋のご主人が話していたが、今の時期は夏と秋が同居している時期とのことである。花の時期には少し遅い気がしたが、まだまだ充分楽しめた。

燕岳山頂より燕山荘方面を振り返る

鷲羽岳や水晶岳の山並みが迫る

外観が見事な燕山荘、中もきれいであった

中房温泉登山口(きれいなトイレがある)

チシマギキョウと槍ガ岳

チシマギキョウと槍ガ岳

燕山荘前にテガタチドリの群生地がある

北燕岳から燕岳と背後の常念岳への稜線を望む

北燕岳、背後に立山連峰、剣岳を望む

白い花崗岩とハイ松の緑がマッチした燕岳

<8月11日>

スイカの美味しい合戦小屋

大天井岳から常念岳へ向かう稜線

三角形の形をした針ノ木岳を望む

この山にはウサギギクが多い

白砂の登山道を戻る

燕山荘前より燕岳を望む

合戦小屋に着くと名物の美味しいスイカが売られていた。殆どの登山者が買っていた。勿論我々も買って食べた。いや…美味しい。合戦小屋で充分休憩をとった後、山頂に向かった。合戦の頭を過ぎると眺望が開けた。右前方には燕岳や特徴ある山容の針ノ木岳が見えてきた。登山道の傍らにはお花畑も点在していた。テガタチドリ、ヤマハハコ、ミヤマキンポウゲ等が咲いていた。

槍ガ岳から穂高連峰の山並み

10日夜7時30分自宅を出発、信越高速を走り長野道の豊科ICで降りた。北穂高町の信号を左折し登山口のある中房温泉に向かう。中房温泉までは思っていたより時間が掛かった。10時45分、中房温泉に着いた。駐車場には車が沢山留まっていたが、幸運にも駐車スペースが空いていた。車の中で朝までぐっすり眠った。翌朝、5時に起床し準備を整え中房温泉登山口に向かった。登山道は北アルプス三大急登だけあり、登り始めから急傾斜の道が続いた。しかし登山道は整備されて歩き易い。また、30分毎にある休憩用のベンチも歩くリズムをつくり易かった。

ヤマハハコの群生地

テガタチドリの群生地

イワツメグサとチシマギキョウ

岩場に咲くイワツメグサ

ハクサンフウロ

ミヤマアキノキリンソウ

<花山歩>

朝4時30分に起床、静な部屋でぐっすり眠れた。5時から朝食、身支度を整え、表銀座の登山道を大天井岳に向かって歩いた。アルプスの山並みを見ながらの早朝の稜線散歩が気持ち良い。今日は昨日程天気は良くないが、槍ガ岳等の山並みは望めた。眺望の素晴らしいこの稜線が北アルプスの中で屈指の人気があるのも分かる。40分程すると大きな岩の割れた「蛙岩」に着いた。槍ガ岳は雲で隠れたり、時々姿を見せたりしていた。稜線を更に進むと大天井岳への大下りに着いた。大天井岳に登りたい気はしたが、天候が心配だったので次回の楽しみにとっておき、戻ることにした。1時間程で燕山荘に着いた。山荘前で眺望を堪能しながら早めの昼食にした。いつまでもここで楽しんでいたかったが、下山の途に着いた。合戦小屋辺りから、雨が降り始め、雷も鳴り始めた。下り始めて4時間、14時に中房温泉の登山口に着いた。登山口にある有明荘で汗を流し帰路に着いた。天気に恵まれた素晴らしい山行であった。

夕食後、赤沼氏のアルペンホルンに聞き入る

富士山、南アルプス(北岳、甲斐駒ケ岳等)を望む

燕岳付近、コマクサの群生地

可憐に咲くコマクサ

燕岳は白い花崗岩の岩と緑のハイ松と白砂の登山道がマッチしていて、何とも言えない景観である。今まで登った山の中でこんなに美しい山はない。白砂と言う意味では南アルプスの甲斐駒ガ岳と似ている。山容の美しさだけではなく、コマクサやチシマギキョウ等、高山直物も堪能できる山である。夕食後の燕山荘のご主人の話が面白かった。自然環境、雪山、コマクサ等の話に、聞き入ってしまった。最期に得意のアルペンホルンの音色も聞かせてくれた。その夜は綺麗な山小屋でぐっすり眠った。

白砂の登山道を北燕岳に向かう。北燕岳の背後には一昨年登った立山連峰がどっしりと構えていた。またその後には剣岳も望めた。この辺りにはコマクサの群落も多い。良くこのような場所に育つものだ。北燕岳の山頂は静で落ち着いている。燕岳から少し距離があるだけだが…。

コマクサの群生地、背後に槍ガ岳

槍ガ岳と西鎌尾根、右は笠ガ岳

花崗岩の燕岳山頂(2763m)

イルカの形をした岩

YAMA ARUKI