火打山(2462m)妙高山(2454m)山行記

2000/7/217/22

<一日目:7/21

朝2時30分に起床、自宅を3時15分に出発、高崎インタ-より関越高速に乗り藤岡JACより上信越高速に入る。途中松代PAで5分休憩する。妙高高原インターで降り、笹ヶ峰に向かう。笹ヶ峰には大きな駐車場があり、そこに車を留める。笹ヶ峰登山口より歩き始める。黒沢出会までは傾斜も緩く、木道が続き快適であった。黒沢出会を過ぎ、12曲がりに入ると、傾斜もかなりきつくなり、石も多く登りづらくなる。途中2度休憩し富士見平に着く。富士見平の手前でラッキーにも、シラネアオイが2輪咲いていた。この花を見るのは初めての経験で、しばしの間見とれてしまった。富士見平から高谷池ヒュッテまでの間は傾斜も緩く快適で、高谷池ヒュツテに近づくと突然前方に、火打山、影火打山、が現れた。高谷池ヒュッテで宿泊の受付をして、前庭で昼食をとった。ここで、山頂で飲もうと500CCのビールを買った。そして荷物を置き、火打山山頂を目指した。高谷池周辺、天狗の庭周辺のハクサンコザクラは実に見事であり、想像以上であった。また、その他にイワイチョウ、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、ワタスゲ等も咲いていた。天狗の庭への途中大きな雪渓があった。頂上付近は傾斜もきつく、ガレ場もあり歩きづらかった。ただ、お花畑は素晴らしく、ミヤマキンポーゲ、コイワカガミ等が咲いていた。頂上ではビールで乾杯、うす曇で展望はあまり良くなかったが、天狗の庭、高谷池ヒュッテは一望できた。下山は眺望を楽しみながら、ゆっくり降りた。夕食はビーフカレーのレトルト、そして、寝床は3枚の布団に4人寝る。明朝が早いので、19時30分に就寝する。深夜0時30分にトイレに起きる、満天の星空が素晴らしかった。

<二日目:7/22>

朝4時に起床し前庭で朝食をとり、高谷池ヒュッテを5時10分にスタートする。黒沢ヒュッテに向かう途中の茶臼山周辺では白馬岳方面の眺望が素晴らしかった。茶臼山を過ぎると、眼下に黒沢池そして八角形で特徴のある黒沢ヒュッテが見えてきた。登山道は黒沢ヒュッテ手前で少し下りになったが、比較的歩きやすかった。黒沢ヒュッテでトイレを借り、少し休憩をとり、荷物を軽くし妙高山へと向かった。大倉乗越までは、ダテカンバの繁る急登であった。大倉乗越からはこれから登る妙高山、後方には火打山が一望できた。ここからの眺望は非常に素晴らしいものがあった。長助池分岐までは下り傾斜がきつく歩きづらかった。いよいよ長助池分岐より妙高山を目指す。スタートした直後には雪渓が200m程あり、ゆっくり登る。(雪渓は初めての経験であったが比較的登りやすかった。)その後は頂上まで傾斜のきつい上りが続く。ストックをリュックに収め、岩に捕まりながら上る。しかし、思ったより早く頂上に着く。友人のK氏とKA君の二人に会う。黒沢ヒュッテ手前でTELがあって驚いたが偶然にも頂上でピッタリ時間が一致した。流石ご両人である。彼らに黒沢方面に一緒に下りようと誘ったが断られた。山頂を10時30分にスタートし長助池分岐、大倉乗越、黒沢ヒュッテへと戻った。大倉乗越まで上り返しは非常にきつかった。黒沢池の木道から観る黒沢池は高谷池周辺のにぎやかさとは全く違って静かで。また違う良さを感じた。ワタスゲ、コバイケソー、ハクサンフーロー等の花が咲き誇っていた。黒沢池を後に富士見平へのダテカンバの林をぬって行く。富士見平から、12曲がりを通って、黒沢出会いまでの間は疲労もあり下りとはいえ非常にきつかった。黒沢出会で、休憩をとり笹ヶ峰登山口へと向かった。笹ヶ峰到着16時45分であった。帰路、松の沢温泉につかり汗を流した。上信越高速の妙高インターより乗り佐久インターで降りお土産を買い、再度インターに乗り高崎インターで降り我が家に22時に着いた。山小屋の経験、雪渓の経験、池塘(高谷池、黒沢池、長助池)のお花畑等との素晴らしい出会いが出来、また、妻との楽しい山行もできた。大変素晴らしい一泊二日の登山となった。

YAMA ARUKI