薬師岳(2926m)
23日朝7時、折立登山口をスタートする。天気は快晴で絶好である。最初はコメツガやシラビソの急登な樹林帯の太郎坂を登る。1時間半程歩くと周りが開け、標高1870mの休憩ポイントに着く。
ここからは前方が時々開け気持ち良く歩けるようになる。勾配が緩く道がよく整備されていて快適に歩ける。途中から登山道の両脇が湿原になっていてコバイケソウ(花は咲いていない)が多くあった。
またイワショウブの花も沢山咲いていた。
開けた台地の左前方には薬師岳の姿が、そしてその左側には剣岳が望めた。三角形の特徴ある姿であった。左前方には薬師岳、右手後方には有峰湖を常に見ながら快適な登山道を太郎兵衛平に向い歩いた。
2003 8/23〜8/24 晴れ K氏と二人
山頂より少し下り始めて
山頂より下る途中薬師岳小屋を眼下に
22日午後7時に自宅を出発する。K氏宅へ7時50分に着き、8時に出発した。松井田インターより信越高速に乗り、軽井沢・長野方面に向う。夜の高速は空いていて、気持ち良く走れた。妙高サービスエリアで休憩した後、上越ジャンクションから左折し北陸自動車道を富山方面に向う。この辺りに来ると車が殆ど走っていない。北陸自動車道のトンネルの多いのにはびっくりした。立山インターで高速を下り、有峰林道入り口に向い、11時50分に有峰口に着いた。K氏宅からここまで4時間弱であった。ここにはゲートがあり車が入れないようになっているので手前の駐車場で寝ることにした。翌朝5時に目が覚める。6時にゲートが開くので、それまで軽い食事などとりながらゲートが開くのを待つことにする。6時有峰口を出発、6時30分登山口のある折立に着く、駐車場は大きいが殆ど車で一杯でかろうじて駐車できた。折立は本当にりっぱな登山口である。
イワショウブの後ろに剣岳を望む
折立登山口
4時に小屋に着くが夕食までまだかなり時間があったので小屋の外に出て周りの景色を眺めていた。
いつまで見ていても飽きない景色であった。
5時に夕食をとるが今日は本当に小屋が混んでいて、足の踏み場所も無い程であった。9時頃消灯になり眠りに着いた。朝4時頃、目が覚めた。5時に小屋を後にし、下山の途に着いた。今日も天気は良く、登山日よりである。途中薬師平で朝食をとり、7時半に太郎平小屋に着いた。少し休憩し8時に太郎平小屋を出発し、11時に折立の登山口に着いた。2日間共天気が良く充分に満足した薬師岳山行であった。
歩き始めて4時間、11時に太郎平小屋に着いた。太郎平小屋はりっぱな山小屋である。
ここからの眺望は素晴らしく、北東方向にはこれから登る薬師岳、東側には水晶岳と鷲羽岳そして南東方向には黒部五郎岳が望めた。今日は天気も良いので本当に素晴らしいロケーションである。
またこの太郎兵衛平は各登山道の要所になっていて、真っ直ぐ行くと雲ノ平方面、右に行くと黒部五郎岳そして、左に行くと薬師岳方面となっている。我々はここで眺望を楽しみながら昼食をとることにした。
木道の後ろに薬師岳
黒部五郎岳を望む
チングルマの群落
黒部五郎岳の雄姿
薬師岳小屋と後ろに聳える薬師岳
薬師岳の見事なカール
目の前に迫る薬師岳に向う、急登を一歩ずつ登る。白いガレた登山道だ。しばらくすると東南稜に着く。ここで
昭和38年の冬、愛知大生13人が遭難した場所だ。ここらしばらく稜線上を歩くと薬師岳山頂だ。
薬師岳小屋から50分程である。山頂からの眺望は雄大で素晴らしいの一言である。
立山、野口五郎岳、赤牛岳、烏帽子岳、水晶岳、鷲羽岳、穂高連峰、笠ガ岳、黒部五郎岳等の北アルプスの
山々が全て見えるようだ…。山頂で一時間程眺望を満喫する。
ここから、薬師岳小屋に向い、ジグザグの急登更に登る。この急登を登り上げると薬師岳小屋である。
太郎平小屋より1時間50分掛かり、1時30分に薬師岳小屋に到着する。
小屋からは薬師岳のカールが目の前に迫る。またロケージョンも素晴らしい。小屋で今夜お宿泊を予約する。
そして明日の天気があまり良くなさそうなので山頂を目指すことにする。荷物を小屋に置き、カメラだけ持って山頂に向う。
薬師岳山頂(2926m)
山頂より水晶岳・鷲羽岳を望む
11時40分薬師岳小屋に向い、太郎兵衛平を出発する。しばらく周囲が開けた木道が気持ち良い。木道も素晴らしく整備されている。少し行くと下り坂になる、一番低くなった場所が薬師峠手前のキャンプ場である。ここから沢沿いの急登である。100m程急登を登ると、薬師平に着き薬師小屋がまじかに迫る。
この辺りは登山道の両脇がお花畑で、ハクサンイチゲ、ミヤマリンドウ、チングルマ等が咲いていた。