常念岳(2857m)・蝶ガ岳(2677m)縦走

2003.9.13〜9.14  曇り時々晴れ  A氏、S氏と三人

S氏に迎えに来ていただき我が家を午前4時10分に出発する。A氏宅経由で前橋南インターより高速道路にのる。しかし、軽井沢インターと佐久インターの間が霧で、通行止めとの表示がある。急遽、下仁田インターで高速を降り一般道で内山峠を行く。そして、佐久インターで改めて高速にのり、長野方面へ向う。更埴ジャンクションより松本方面に行き、豊科インターで降りる。豊科インターより登山口のある一の沢口まで30分程である。
一の沢口に7時30分に到着する。準備を整え8時に登山口をスタートする。初めは傾斜の緩い樹林帯の中を歩く。
歩き初めの傾斜が緩いのは歩きやすい。しばらく行くと沢沿いを歩くことになる。水量の大変多い沢である。この辺り、9月中旬とは言えまだまだ花が多く咲いていた。トリカブト、リンドウ、シモツケソウ等である。沢沿いをどんどん登り詰めていくと最後の水場と書いてある表示がある。ここから急登となる。一歩一歩高度をかせぎながら歩くと、突然森林限界を過ぎ、前が開け尾根に出る。常念小屋があった。到着時刻は午後1時で、登り初めて5時間であった。小屋を挟んで南側に常念岳、北側に横通岳が聳えている。尾根は台風の余波か風が非常に強く、まともに歩けない程であった。こんなに強い風は始めての経験である。

常念小屋前より常念岳(後の山頂は見えない)

常念小屋 後ろは槍・穂高方面

蝶ガ岳方面の稜線(東側は霧)

槍・穂高方面の上部が見えない

蝶ガ岳方面に向う稜線

蝶ガ岳フュッテ

小屋で受付けを済ませた。我々は早い方の到着であった。部屋に荷物を置いた後、生ビールで乾杯をした。
少しゆっくりした後外に出た。天気はそんなに悪くないが、強風が吹いていて危険な位であった。期待していた、槍・穂高方面の眺望も上の方がガスが掛かっていて今ひとつであった。小屋の混み具合は布団二つに三人が寝るといった程度で、そんなに極端には混んでいなかった。午後7頃には夕食を済ませ眠りに着いた。
仲間二人はあまり眠れないようであったが私自身は良く眠れた。
翌朝3時45分に目が覚めた。軽く朝食を済ませ4時40分に歩き始めた。常念岳への道は急登であった。
辺りはまだ暗く、ヘッドランプをたよりに、道を確認しながら頂上を目指した。東の空も雲もあまりないのでご来光を期待しながら歩いた。しかし残念ながら、太陽の昇る時間になったら俄かに雲が出て来て、ご来光は拝めなかった。ただ、幸運にもブロッケン現象が見ることができた。その間10から20秒位の間で一瞬であった。ブロッケン現象を見るのは薬師岳以来二度目である。小屋より約1時間で常念岳山頂(2857m)に着いた。

山頂で眺望を楽しんだ後、常念岳の南側の岩の斜面をゆっくり降り始める。岩はカコウ岩で滑らなく歩き易い。
この辺りからが今回の山行のハイライトで蝶ガ岳方面に向う稜線歩きである。右側は槍・穂高連峰である。上の方は雲が掛かっているが。一度ピークがありその後、樹林帯の中、蝶槍の手前を大きく下りこむ。鞍部から蝶槍山頂まではかなりの急登である。1時間程掛かり、蝶槍の山頂に着く。ここからの眺望も素晴らしい。

蝶槍の雄姿を望む

大天井岳方面を望む

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幸運にもブロッケン現象が目の前に

歩き始めて6時間、10時45分、蝶ガ岳フュッテに着く。途中、眺望を楽しみながらゆっくり歩いたので、かなり時間が掛かった。小屋の前で昼食を取りながら、一時間程ゆっくりする。11時50分三股口に向って、下山の途に着く。樹林帯の中、急な傾斜が続く。道も湿っていて、滑り非常に歩きずらい。昇りに使わなくて良かった。歩き始めて直ぐ、S氏の左膝の具合が悪く、膝をかばいながら、ゆっくりゆっくり降りる。休憩も多く取る。
3時50分、歩き始めて4時間、三股登山口に着く。

少し降りたところから常念岳山頂を望む

数多くの人が山頂に

雲が掛かりご来光を拝めず