秩父札所めぐり

本庄から秩父へ向う途中、上越国境には白い雪を被った山並みがはっきり望めた。東京、静岡にソメイヨシノの開花宣言が出た日、暖かい春の日差しの中、秩父札所めぐりに行った。歩き始める前、1番札所の四萬部寺(シマブジ)を参拝した。紅梅が見事咲く山間にある比較的小さなお寺であった。お寺を後に、集合場所の秩父「道の駅」に向かった。埼玉から来た仲間と落ち合い、仲間全員が揃った。札所めぐりに先立ち秩父市街地の中心にある秩父神社を参拝した。いよいよ札所めぐりをスタートする。初めに16番札所、西光寺に向かった。今日は市の中心に位置するお寺を巡る予定である。16番札所(西光寺)、14番札所(今宮坊)、13番札所(慈眼寺)、12番札所(野坂寺)、11番札所(常楽寺)の順で巡った。市街地にあるお寺はあまり大きくはないが、静かで歴史を感じる雰囲気が漂った。お寺からお寺に向かう途中、秩父盆地を囲む武甲山や両神山等、所々に雪を被った山並が望めた。春風の中、心静まる秩父札所めぐりであった。

梅が満開の16番札所、西光寺(サイコウジ)

1番札所、四萬部寺(シマブジ)

秩父の中心に位置する広い境内の秩父神社

<秩父札所について>
 秩父34か所観音霊場は、西国33ヵ所、坂東33ヶ所と共に日本百番観音に数えられています。秩父札所のおこりは、遠く1234年3月18日開創と伝えられ、1488年の秩父札所番付けが実在することから、既に室町時代後期には秩父札所が定着したと考えられ、江戸時代になると観音信仰は庶民の心の支えとして流布し、隆盛をみるようになりました。秩父札所は、1番萬部寺から34番水潜寺まで静寂な山村と美しい自然の風光を背景に1巡約100Km程あります。この間、ある時は谷をわたり、山路をたどり、野づらを横切っての巡拝は秩父札所ならではのものでしょう。素朴な風土に培われた秩父札所霊場の観音様は多くの人々から親しまれ、幸せを祈る人々や救いを求める人々に、安らぎと御利益を与えたまうでしょう。(秩父札所連合会より)

突然、秩父鉄道のSLが目の前を通り過ぎる

秩父市街地背後に鎮座する武甲山

見事に咲くミツマタの花

境内に咲く福寿草

お寺の境内には梅の花が咲き誇り、福寿草やミツマタ等の花も咲いていた。今日はおりしも秩父鉄道のSLが走る日でもあった。突然、目の前を通ったので、慌ててシャッターを押した。穏やかな日差しの中、秩父札所巡りを終えた。最後に34番札所、水潜寺を参拝し岐路に着いた。

秩父市街地の背後に名峰、両神山を望む

雁坂峠方面の雪を被った山並

武甲山を見ながら歩く秩父札所めぐり

帰路の途中、34番札所、水潜寺を参拝する。参道には33の観音像が並んでいた。

背後が絶壁の11番札所、常楽寺(ジョウラクジ)

12番札所、野坂寺(ノサカジ)

13番札所、慈眼寺(ジゲンジ)

14番札所、今宮坊(イマミヤボウ)

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