3年ぶりのアヤメ平である。8月末とは言え、早くも草紅葉が始まっていた。標高1600mの鳩待峠より2000mのアヤメ平最高点までほぼ木道が続く。歩き始めて1時間程すると最初の湿原、横田代に着く。驚いたことに草紅葉が始まっていた。草紅葉の上に青空が広がっていて最高に気持良い。草紅葉の中に咲くイワショウブとキンコウカの花が目を楽しませてくれた。草紅葉を堪能しながら緩やかな登りの木道を進む。暫く進むと背後に至仏山、上州武尊山、赤城山、雲の上に富士山、更に進むと、右前方には日光白根山、錫ヶ岳が望めた。2時間半程すると念願のアヤメ平である。草紅葉に囲まれた高層湿原が見事である。何時もより湿原の水の量が多い気がする。目の前に燧ヶ岳の雄姿を見ながらゆっくり木道を進む。背後には湿原の上に至仏山がどっしり構える。左側には景鶴山その脇に名峰平ヶ岳も望めた。写真撮影しながら休憩を取った後、富士見峠まで進む。富士見峠は私のお気に入りの場所で尾瀬ヶ原への分岐の場所でもあるが、そこに神秘的な沼がある。この沼越しの燧ヶ岳が何とも素晴らしい。最高の撮影場所である。その風景を撮影し楽しみながら昼食をとる。休憩後、アヤメ平の高層湿原を撮影しながら下山の途に着いた。
3年前にアヤメ平を歩いた時に比べ木道が朽ちていることに驚いた。木道の寿命は分からないが木道の距離が長いのでメンテナンスも大変である。今日も富士見峠付近の木道を10人位で業者が補修していた。重量物であり作業が大変である。我々が楽しむ裏にこの様な作業があることを忘れてはならない。そして感謝しなければならない。
<後書き>
名残のイワショウブとキンコウカ
青空に映える鏡池
草紅葉と至仏山
木道の先に燧ヶ岳
湿原の上に至仏山の雄姿
富士見峠より燧ヶ岳を望む
日光白根山と錫ヶ岳
背後に上州武尊山を望む
湿原の上に燧ヶ岳の雄姿
富士見峠の沼越しに燧ヶ岳
アヤメ平の最高地点
アヤメ平の高層湿原
木道の先に燧ヶ岳を望む
赤城山の右に富士山を遠望
湿原の脇に咲くイワショウブ
草紅葉始まる
横田代の湿原
草紅葉に囲まれた高層湿原