登山日 | 7/19 | 天気 | 快晴 | 標高:物見山 | 2,113 | 同行者 | Y氏 |
鬼怒沼湿原北端より物見山を振り返る
樹木に囲まれた物見山山頂
登り:3時間40分 | 尾瀬大清水(6:50)→物見山(10:10)→鬼怒沼湿原(10:30〜12:00) |
下り:2時間50分 | 鬼怒沼湿原(12:00)→物見山(12:20)→大清水(14:50) |
<湿原に咲く高山植物>
我々が登山口のある尾瀬大清水に着いた時、駐車場はほぼ満車の状態であった。尾瀬沼のニッコウキスゲを見に来たハイカーがほとんどなのだろう。自宅に帰って知ったことであるが、今日は梅雨明けの日であった。我々も今日ここに来る車中で、快晴な空を見て、間違いなく今日は梅雨明けだな…などと話していた通りとなった。多くのハイカーの中で、鬼怒沼湿原に向かうのは我々だけで尾瀬沼へのゲートの所に立っていたガイドの方も鬼怒沼湿原のことを知らず、我々が鬼怒沼湿原に行くことを聞いてびっくりしていた。鬼怒沼湿原は日本一高い所にある高層湿原であり、私自身は以前から行きたいと思っていた湿原でやっと念願が叶った感じである。登山口の表示もお店の脇にやっと解る程度に付いていた。林道を1時間ほど歩くと湯沢出会を渡る、結構水量もあったが何とか渡ることができた。このあたりから本格的な登山道となる。鬱蒼とした樹林帯の中、急登な登山道が続く、木の根を掴むような所も随所にある。でも危険な箇所はほどんどなく、思っていたより歩きやすい登山道であった。もう少し不明確な所がるのではないかと予想ししていたのだが、思いすごしであった。1時間半ほど歩くと登山道は益々急登になる。背後には木々の間から尾瀬の燧ガ岳や上州武尊山等の山山が望めた。歩き始めて3時間20分、鬼怒湿原手前の最高峰物見山山頂(2,113m)に着いた。残念ながらこの山頂は樹林帯の中で眺望はまったくない。ここから傾斜の緩い登山道を下って行くと鬼怒沼湿原が目に飛び込んできた。念願の鬼怒湿原を目の当たりにした。心地よい湿原の風の中、ワタスゲが今が盛りと咲く湿原の木道を歩いた。正面には日光白根山が聳え、左側には根名草山の雄姿が目の前に広がった。背後には尾瀬の名峰、燧ガ岳が望めた。
木道の先に望める日光白根山
沼の向こうに日光白根山の雄姿
群馬県、新潟県、栃木県、これらの県境には巻機山、苗場山、平ガ岳、会津駒ガ岳、等、山頂に湿原や池塘が点在する山が多い。標高も2000m程で同じような高さである。今回登った鬼怒沼湿原も標高、高層湿原等全く同じ感じである。これらの山に共通しているのは安全に登れ、山頂付近の高層湿原や湿原に咲く高山植物が楽しめるころである。私自身はまだ平ガ岳に登っていないので、今度是非登りたいと思っている。
<山行後記>
鬼怒沼湿原を向う側に下りると奥鬼怒温泉郷である。日光沢温泉、加任湯、八丁の湯、夫婦淵温泉等である。そちらからは2時間程度で登れるため鬼怒沼湿原には奥鬼怒温泉から登って来たと思えるハイカーが何人かいた。
物見山周辺に群生するゴゼンタチバナ
イワカガミ
オドリコソウ
湿原の風にそよぐワタスゲ
チングルマ
ヒメシャクナゲ
タテヤマリンドウ
モウセンゴケ
双耳峰の尾瀬燧ガ岳を望む
湿原中央にある日光沢温泉と大清水の表示
湿原の向こう根名草山を遠望する
湿原の爽快な風になびくワタスゲ
沼の背後に鬼怒沼山を望む