<7月26日>
登山日 | 7/26〜7/27 | 天気 | 快晴 | 標高 | 3,193 | 同行者 | M氏 |
雲海に浮かぶ富士山
真白な岩肌の甲斐駒ガ岳の雄姿
朝5時10分相乗りタクシーで芦安を出発、車で満杯の夜叉人峠の登山口を通過し、5時50分、広河原に到着する。野呂川に架かる吊り橋を渡り広河原山荘の前で身支度をし、6時30分、歩き始める。大樺沢を二度、三度、右に左に渡り、二股に向かう。大樺沢の瀬音が快適である。二股に近づくとバットレスが目の前に迫る。登山道の傍らにはミヤマハナシノブ、タカネグンナイフウロ、クガイソウ、イブキトラノウ等の花々が目に留まる。大樺沢二股で休憩した後、右股コースを登る。大樺沢の雪渓越しにはバットレスが眼前に迫る。しばらく登ると快適なお花畑に変わる。さすがに花の北岳である。シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ヨツバシオガマ、等の様々な花が今が盛りと咲いている。特にシナノキンバイのお花畑は見事であった。登りの苦しさを忘れさせてくれた。ジグザグのお花畑の急登を登り上げると、小太郎尾根で出る。突然、目の前には仙丈ガ岳、甲斐駒ガ岳が現れた。ここからの稜線歩きは快適である。登山道脇のお花畑に感動しながら歩くとあっと言う間に北岳肩の小屋である。
<7月26日>
ハクサンイチゲ
ヨツバシオカマ
サンカイオウ
ミヤマハナシノブ
北岳山頂を振り返る
北岳山頂で眺望を楽しむ登山者
鳳凰三山よりのご来光 4時40分
<花コーナー>
野呂川に架かる吊り橋を渡る
登り:6時間20分 | 芦安(5:10)→広河原(5:50〜6:30)→大樺沢二股(8:50)→小太郎尾根分岐(12:00)→肩の小屋(12:50) ※芦安〜広河原 定期バス40分 ※ 北岳肩の小屋泊 |
雲海に浮かぶ富士山
肩の小屋→山頂:40分肩の小屋→広河原4時間10分 | 肩の小屋(5:30)→北岳山頂(6:10〜6:40)→肩の小屋(7:10〜7:50)→お花畑(9:05)→大樺沢二股(10:10)→広河原(12:00) |
大樺沢に沿った登山道は安全で歩きやすい。右股道はシナノキンバイ等の花畑に囲まれ、前方にバットレスを見ながら、振り返ると鳳凰三山も背後に聳え、登り傾斜はきついが、楽しみながら歩ける登山道である。小太郎尾根は前方に北岳の岩稜帯を、回りには仙丈ガ岳、甲斐駒ガ岳を見ながらの快適な稜線千漫歩がを楽しめる。登山道脇にはハクサンイチゲ、ヨツバシオガマ、イワツメグサ、チョウノスケ等の高山植物の今が盛りと咲いている。さすがに花の山である。山頂からは野呂川を挟むように北側に甲斐駒ガ岳、北西には南アルプスの女王仙丈ガ岳、北東には鳳凰三山が更に、中央アルプス、北アルプス、八ガ岳連邦、奥秩父の山並も遠望でき、360度の大展望である。また、南東側には富士山も間じかに望める。やはり北岳は南アルプスの盟主である。
朝3時半頃から部屋が賑やかになる。この小屋の朝食は早く4時頃から始まる。我々も朝食を食べた後、小屋の外に出る。4時40分がご来光である。鳳凰三山の観音岳の上から朝日が昇る。外は少し暗いが、空気が澄んでいて快晴は間違いない。北側にはカコウ岩で真白な岩肌の鋭鋒、甲斐駒ガ岳が望める。その左側には仙丈ガ岳、右側には鳳凰三山が、そして肩の小屋の上には岩稜帯が北岳山頂まで続いた。南東側には雲海の上に優美な富士山の姿が浮かんでいた。ご来光を堪能した後、肩の小屋を後に、岩稜帯を山頂に向かった。足元にはハクサンイチゲ、イワツメグサ、そしてチョウノスケソウ等が目を楽しませてくれた。山頂手前の岩場で幸運にもブロッケン現象に遭遇した。今回は不思議にも山頂に行くまで長い時間楽しませてくれた。ブロッケン現象に遭遇するのは常念岳以来である。北岳山頂からは360度の大展望であった。仙丈ガ岳の右側は槍ガ岳を添えた北アルプスも遠望できた。
<7月27日>
小太郎尾根の先は甲斐駒ガ岳
小太郎尾根より仙丈ガ岳を望む
右股の登山道、シナノキンバイのお花畑の中、急登の登山道を登る
背後に聳える鳳凰三山
二股分岐、ここから右股に向かう
大樺沢左股の雪渓
午後6時30分M氏が迎えに来た。信越高速で長野方面に向かう。佐久ICで降り、141号線を八ガ岳裾野の清里に向かう。清里から南下し南アルプス街道に入った。今日は芦安の駐車場で宿泊の予定である。テントが張れればと思ったがスぺースがなく、車中泊をした。途中夕食をしたこともあるが、4時間半掛り芦安到着は午後11時であった。酒を飲み、翌朝までぐっすり寝た。芦安の駐車場は整備されているにも関わらず駐車代は無料で良心的であった。
<キタガケソウのこと>
大樺沢沿いを二股に向かう
<7月27日>
イワベンケイ
シナノキンバイのお花畑
タカネグンナイフウロ
オベリスクもはっきり見える鳳凰三山
朝日を浴びる北岳山頂、背後は仙丈ガ岳
山頂で遭遇したブロッケン現象
朝日に映える仙丈ガ岳
肩の小屋と北岳山頂方面
<7月25日>
北岳にしか咲かないキタダケソウであるが時期が遅く自然の中では見ることができなかったが、肩の小屋の主人が小屋の脇でキタダケソウを管理していた。左の写真の左側の白い花はハクサンイチゲであるが、右下の少し小さい花がキタダケソウウである。花弁は似ているが葉の形が全く違うので明白である。
タカネツメクサ
ミヤマダイコンソウ
ミヤマオダマキ
チョウノスケソウの群落
バットレスが眼前に迫る
北岳を見ながら登る