鹿島槍ガ岳・爺ガ岳
登山日 8/9〜8/11 天気 快晴 標高 2,889m(2,670m) 同行者 SA氏

4時40分、夜明け前の少し暗い中、ヘッドランプを付け爺ガ岳南峰に向け出発する。登山道が真っ直ぐ山頂に続く。傾斜もきつくなく登り易い登山道である。途中、ハイマツの中からライチョウが現れる。まだ朝早く登山者が少なかったので見られたのかも知れない。この爺ガ岳周辺にはライチョウが多く住んでいるようだ。爺ガ岳南峰山頂に近づくと今日の快晴を約束するような朝日が昇って来た。歩き始めて30分爺ガ岳南峰に着く。山頂からの眺望は素晴らしく、朝日に輝く見事な双耳峰の鹿島槍ガ岳が眼前に迫った。眺望を楽しんだ後、爺ガ岳最高峰の中峰(2670m)に向かった。中峰を過ぎると冷池山荘から鹿島槍ガ岳に続く稜線が見えた。稜線からの眺望は素晴らしく、西側には、立山、剣岳の山並が更に南側には薬師岳から槍ガ岳、穂高岳等の山々が望めた。快適な稜線漫歩であった。途中、山小屋でつくって戴いたお弁当を食べながら眺望を楽しんだ。爺ガ岳北峰をトラバースしながら下ると冷乗越に着く。ここは赤岩尾根との分岐である。ここを過ぎるとガレ場の上に建つ冷池山荘である。少し休憩を取った後、布引山から鹿島槍ガ岳南峰に向かう。ガレた登山道、山頂が近づくにつれ傾斜も少しきつくなるが歩き易く安全な登山道である。歩き始めて5時間、鹿島槍ガ岳南峰(2890m)に到着。山頂は思っていたより広く平らであった。360度の大展望を楽しんだ後、北峰に向かった。岩場の急な下りがあり結構スリルがあった。北峰からキレット越しに見る五竜岳を期待したが残念ながらガスに隠れて見えなかった。昨年は五竜岳からこの鹿島槍ガ岳を見て、今年は鹿島槍ガ岳から五竜岳を見て感動した。北峰で眺望を楽しん後、南峰に戻り、昼食をとった。眺望を堪能した後、目の前に広がる景色を楽しみながら、今日泊まる冷池山荘に向かい下山した。傍らに咲くトウヤクリンドウ、チシマギキョウ、イワツメグサ、ミヤマダイコンソウ等の高山植物が楽しませてくれた。午後2時、冷池山荘に到着した。

爺ガ岳中峰から昇る朝日

爺ガ岳南峰への途中、突然ライチョウの親子が現れる

稜線上に種池山荘が見える

コルあたりより雪渓の上に針ノ木岳を望む

<8月11日>

8/9  扇沢登山口(8:30)→ケルン→石畳→水平道→石ベンチ→種池山荘(12:30)
8/10  種池山荘(4:40)→爺ガ岳南峰(5:10)→爺ガ岳中峰(5:35)→冷池山荘(7:00〜7:20)→布引山山頂(8:35)→鹿島槍ガ岳南峰(9:40〜10:05)→鹿島槍ガ岳北峰(10:40〜11:05)→鹿島槍ガ岳南峰(11:30〜12:15)→布引山山頂(13:00)→冷池山荘(14:00)
8/11 冷池山荘(5:40)→爺ガ岳南峰(7:35〜8:10)→種池山荘(8:55〜9:20)〜石ベンチ(10:05)→水平道(10:10)→石畳(10:20)→ケルン(11:25)→扇沢登山口(12:20)

途中、ガレ場の雪渓を通過する

種池山荘直下、爺ガ岳南峰を望む

<登山後記>

ミヤマキンポウゲのお花畑

クルマユリ

チングルマのお花畑

キヌガサソウ

ウサギギク

ハクサンフウロ

5時からの朝食に間に合わせるため、4時30分に起床。冷池山荘からのご来光を仰ぐ。今日も天気は絶好である。5時40分山荘を出発する。朝の冷たい空気が何とも気持ちが良い、澄んだ空気の中、右に見える立山、剣岳の岩肌まではっきりと見える。冷乗越から爺ガ岳への稜線は少し登り返しである。前方には薬師岳や槍ガ岳、穂高連峰の山々も遠望できた。景色を眺めながら稜線漫歩を楽しんでいるとあっと言う間に爺ガ岳南峰に着いた。いつまでも眺めていたい展望だったのでコーヒーを飲みながら心いくまで景色を堪能した。充分景色を堪能した後、種池山荘経由で下山の途についた。

布引山への途中ミヤマキンポウゲのお花畑

冷乗越より鹿島槍ガ岳を望む

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<8月9日>

針ノ木岳と大雪渓 右は薬師岳

岩稜帯に咲くウスユキソウ

岩稜帯に咲くトウヤクリンドウ

<花コーナー>

爺ガ岳南峰に続く登山道付近のお花畑

朝5時に待ち合わせし、5時15分スタートする。信越高速を長野方面に向かい、更埴JCより中央高速に乗換え、麻績ICで降り、山越えの55号線で大町から扇沢登山口に向かう。7時45分に扇沢登山口に到着する。所要時間は2時間30分であった。登山口にある駐車場は満杯状態であったが、ラッキーにもぎりぎり留めることができた。今日は種池山荘泊の予定なので、時間的に余裕がある。身支度を整え8時30分登り始める。登山道は傾斜もあまりきつくなく良く整備されていて本当に歩き易い。ケルンあたりになると、前方左側には長い雪渓の上に針ノ木岳、前方稜線の上には赤い屋根の種池山荘が見え隠れする。途中2箇所程落石注意と書かれたガレ場がある。それ以外は広く安全な登山道が続き歩き易い。鹿島槍ガ岳の人気の秘密はこのあたりにもあるのかも知れない。歩き始めて4時間種池山荘に到着する。山荘周辺にはチングルマ、ハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、アオノツガザクラ等の高山植物が今が盛りと咲いていた。山荘からは明日登る爺ガ岳南峰から鹿島槍ガ岳に続く稜線が目の前に迫った。西側には立山・剣岳の山並が間近に望めた。種池山荘は眺望の素晴らしい場所に位置し、小屋自体も素晴らしい山荘である。山荘前のベンチで眺望を楽しみながら生ビールを飲み、夕食までの時間を過ごした。

イワカガミとチングルマ

爺ガ岳より前穂高岳、奥穂高岳、槍ガ岳を遠望する

立山と剣岳の山並を見ながらの稜線歩き

岩峰鋭い剣岳

布引山と鹿島槍ガ岳

<SA氏撮影のパノラマ写真>

今年の夏山登山も天気に恵まれ素晴らしい山旅となった。安全で歩き易い柏原新道、立山・剣岳の山並を見ながら歩ける爺ガ岳から鹿島槍ガ岳に続く登山道、清潔な感じの種池山荘・冷池山荘、爺ガ岳・鹿島槍ガ岳山頂からの大展望、登山道の傍らで輝く数多くの高山植物等、山の素晴らしさが凝縮されている山であった。念願の鹿島槍ガ岳に登れて大変満足している。帰り、大町にある「大町山岳博物館」に立ち寄った。山の歴史や貴重な資料が展示されていて、山好には見応え充分であった。

雪渓付近に咲くミヤマキンポウゲ

整備された石畳の脇に咲くゴゼンタチバナ

北峰への岩稜帯に咲くチシマギキョウ

五竜岳に続く岩稜帯

鹿島槍ガ岳北峰山頂

鹿島槍ガ岳北峰を望む

広い山頂、眺望を楽しむ登山者

鹿島槍ガ岳南峰山頂、後は五竜岳方面

岩峰鋭い剣岳を望む

布引山山頂より、迫る鹿島槍ガ岳

立山、剣岳の山並を見ながら歩く

爺ガ岳を振り返る

朝日に映える鹿島槍ガ岳

南峰より望む立山、剣岳の山並

南峰よりの下山途中見るブロッケン現象

爺ガ岳南峰山頂

<8月10日>

種池山荘より5時間程の鹿島槍ガ岳

山荘脇にあるテント場

素晴らしい山小屋の種池山荘

種池山荘周辺に広がるチングルマのお花畑

種池山荘より爺ガ岳南峰に続く尾根道

南側に、針ノ木岳を望む

種池山荘付近より明日登る鹿島槍ガ岳を望む