登山日 | 09.08.16 | 標高 | 2,145m | 天気 | 快晴 | 同行者 | 妻 |
登り:4時間 | 小赤沢3合目登山口(8:00)〜6合目(9:45)〜9合目(11:00)〜苗場山山頂(12:00〜13:00) |
下り:3時間15分 | 苗場山山頂(13:00)〜9合目〜6合目〜小赤沢3合目登山口(16:15) |
自宅を5時に出発する。関越高速を新潟方面に向け車を走らせる。九州以来の妻との山行である。苗場山への山行は私が2度目、妻は初めてである。三国トンネルの手前より右前方に双耳峰の谷川岳の姿がはっきり見える。今日の快晴が約束される。長いトンネルをくぐり、湯沢を過ぎると塩沢ICである。ここで高速を降り、津南方面に向う。津南市街を左折し秋山郷に向かう。スタートして2時間半、小赤沢3合目の登山口に着く。距離は160キロ程であった。登山口の駐車場には10台程の車が止まっていた。身支度を整え歩き始める。登山道の傾斜は緩いが所々水溜まりがあり少し歩きずらい。ブナの大木に囲まれた登山道が続く、4合目、5合目と表示してあり歩き易い。6合目辺りからダケカンバの木が目立つようになる。7合目を過ぎると傾斜もきつくなりロープやクサリの補助が数か所ある。ただ、危険はなく安全な登山道である。急傾斜の登山道を少し我慢して登ると突然、視界が開け、高層湿原の入口に着く。ここからは広大な湿原が広がる快適な木道が続く。展望は開け、気持ち良く歩ける。傍らにはイワショウブの花が湿原を飾っている。盛りを過ぎたキンコウカやチングルマも目を楽しませてくれた。木道を1時間程歩くと苗場山山頂である。山頂は平な場所にあり、山頂表示を探す程であった。山頂で珍しい動物を見た。木陰で何か動くものがあったで良く見ると「のうさぎ」であった。見るとサット草むらに逃げて行ってしまった。山で「のうさぎ」を見るのは初めてかも知れない。山頂には山小屋が二つあったが、遊仙閣は営業中止になっており、苗場山山頂ヒュッテのみ営業していた。ちょっと残念な気がした。小屋の傍で展望を楽しみながら昼食をとった。湿原の向こうには巻機山等の越後の山並が、また、岩菅山や白砂山等の信州の山並が遠望できた。広々とした山頂は何とも快適は空間であった。山上にこのように広大な高層湿原が存在する山は他にないのではないかと思う。4時間掛けた登って来た人だけが味わえる感激でもある。山頂で1時間程、展望や高山植物を楽しんだ後、下山の途についた。いつまでも降りたくない心境であった。
ダケカンバ
ムシカリの実とブナの大木
<花散歩>
この辺りの山には山上に湿原のある山が多い。会津駒ガ岳や巻機山や平ガ岳等もそうである。いまだ登っていない平ガ岳に今度是非テント泊で登りたいものである。
オオシラヒゲソウ
ソバナ
キンコウカ
イワショウブ
モウセンゴケ
イワイチョウ
ワタスゲ
シラネニンジン
チングルマ
リンドウ
アキノキリンソウ
サラシナショウマ
エゾシオガマ
シモツケソウ
シシウド
オタカラコウ
自然が造った造形美
ブナ林の登山道
高層湿原に点在する池糖
苗場山山頂ヒュッテ
雄大な高層湿原
苗場山山頂(2,145m)
木道の先に谷川岳が遠望できる
どこまでも続く木道
苗を植えた田のように見える
池糖が点在する山頂
苗場山山頂に向かう木道
巻機山方面
湿原の向こうに鳥兜山を遠望する。
9合目より突然目の前に高層湿原が広がる