仙人ヶ岳
4月6日

  一昨年の今日、仙人ヶ岳のアカヤシオが満開だったのを思い出し、期待と不安を胸に抱きながら仙人ヶ岳に向け車を走らせた。8時30分登山口を出発する。瀬音を聞きながら、小俣川沿いの登山道をゆっくりと歩き始める。芽吹きの始まった木々も目に留まる。暫く行くとニリンソウが出迎えてくれた。今日は平日のこともあり、静まりかえっている。30分程すると左側に生不動尊が目に入って来る。建物が段々朽ちかけているのを感じる。沢沿いに咲くニリンソウは何とも可憐である。この道を「ニリンソウ通り」と名付けたいくらいである。又、所どころにタチツボスミレやエイザンスミレ等も咲いていて、目を楽しませくれる。傾斜が少し急になり、岩場を少し登り上げると熊の分岐に着く。天気が良ければここから北側に男体山が見えるのだが、残念ながら今日は曇っていて望めない。分岐を左に曲がり少し登ると北側斜面に念願のアカヤシオが見えてくる。まだ咲き始めたばかりのようだ。蕾の木も多い。今年はこのところの寒さが影響してか開花が少し遅いようだ。歩き始めて1時間30分、仙人ヶ岳山頂に着いた。北斜面にはマンサクの花が咲いていた。山頂で30分程休憩と取った後、分岐まで戻り、アカヤシオを期待して猪子峠方面に足を向けた。すると期待通り、アカヤシオの花が目に着くようになる。稜線脇に咲き始めたばかりのアカヤシオが咲いている。毎年見ているがその年初めて見るアカヤシオには感動する。この稜線の標高は600m程であり、アカヤシオが咲く最も低い高さであるような気がする。私の経験でアカヤシオは標高600mから1500m程の高さに咲くように思う。アップダウンを繰り返しながら、所々に咲くアカヤシオを楽しみながら稜線を歩く。左前方には松田ダムが大きく見えるようになる。最後のピークを過ぎ、右側に折れ、しばらく下ると深高山との分岐である。右へ折れ、杉木立の中を行くと猪子トンネル手前に出る。歩き始めて5時間程であった。

松田ダム

猪子トンネル

稜線から仙人ヶ岳を振り返る

仙人ヶ岳山頂

熊の分岐

生不動尊

今が盛りのニリンソウ

名残のカタクリ

稜線に咲くアカヤシオ

今年始めて見るアカヤシオ

マンサクの花

HOME