右が前袈裟丸山、左が奥袈裟丸山
数年前、登った時のシロヤシオとシャクナゲの素晴らしさが忘れられない。今でも鮮明に覚えている。その時は10年に一度の素晴らしさと言われていた。今年はどうかな…。期待しながら、登山口をスタートする。初め、急登であるが、整備されている階段が登り易い。20分程すると八重樺原に出る。ここから、平坦な登山道がしばらく続く。樹林帯ではあるが、開けていて気持ち良く歩ける。所々にヤマツツジが咲いている。暫くすると右側の展望が開けてくる。後を振り返ると遥か雲の上に富士山の雄姿も見える。今日は空気が澄んでいて遠望できる。前方右側には前袈裟丸山、左側にはこれから登る後袈裟丸山が望める。更に行くとシロヤシオが目立つようになる。シロヤシオのトンネルを潜りながら進むと傍らにシャクナゲが咲いている。この辺りはまだ標高が低いせいか、枯れ始めているシャクナゲも多い。期待をしながた更に進むと見頃のシャクナゲが見えてくる。シャクナゲの時期は間違っていないようである。7合目から8合目付近、シロヤシオとシャクナゲの共演である。花を楽しみながら快調に足を進める。辺りには、ミツバツツジも点在している。8合目付近を過ぎると傾斜がきつくなる。ここを過ぎると山頂は直ぐそこである。山頂付近のシャクナゲは蕾のものが多い、標高によって咲き具合は全く違う。傾斜のきつい急登を登り上げると後袈裟丸山山頂である。山頂からは眺望が素晴らしく、残雪の谷川岳や上州武尊山、至仏山、等の山山も遠望できた。昼食をとりながら、眺望を堪能した。利根郡と勢多郡の境にあるこの郡界尾根コースは、比較的短い時間で山頂に登れ、花も楽しめる素晴らしいコースである。下山後、水沼温泉で汗を流し帰路に着いた。
八重樺原の白樺林
後方には富士山の雄姿
整備された登山口
ヤマツツジ
太郎山、男体山を望む
上州武尊山、至仏山方面
展望の良い後袈裟丸山山頂
後袈裟丸山山頂より前袈裟丸山を望む
アズマシャクナゲの背後は赤城山
アズマシャクナゲ
ミツバツツジ
シロヤシオツツジ
<後記>
驚いたことがあった。小中の大滝から後袈裟丸山登山口までの道は悪路で有名であったが、今回、この道が様変わりしていたからである。工事は完成していなが、道路が見違える程良くなっていた。しかし、大滝を左に曲がる分岐の箇所は工事中であるため、ストッパーが置いてあった。この道が完成すれば、今後、益々登山者が多くなることが予測される。