朝4時30分起床、5時、早池峰山の小田越登山口に向け出発する。早池峰神社を通過し、河原坊を過ぎると小田越登山口である。土日、自家用車は河原坊登山口より奥に入れないようであるが、平日であったため何とか小田越登山口まで入れた。駐車場はなく、山小屋のおじさんに確認したところ、数台止められる場所を聞き、幸いにして駐車できた。河原坊から小田越まで行くには歩いて行くか、バスで行くかが一般的なようである。天気があまり良くない中、5時45分、身支度を整え登山口を出発する。整備された平坦な木道がしばらく続く。30分程すると森林限界を抜け御門口と言われる一合目に着く、天気であれば展望が良くなる所だと思うが今日は生憎ガスが掛っていて眺望がきかない。この辺りから登山道は蛇紋岩に変わる。傍らには期待していたハヤチネウスユキソウが見られるようになる。ナンブトラノオやナンブトウウチソウなどの固有の花を撮影しながら高度を上げる。高山植物で有名な山だけあって、登山道わきにはお花畑が続く。歩き始めて2時間程すると10m程の長い梯子がある。これを登り上げ、剣ヶ峰への道を右に分け、お花畑の中、木道を進むと早池峰山山頂である。歩き始めて2時間30分であった。残念ながら展望は全くきかない。登りはガスの中、風が強かったが山頂では殆ど感じなかった。30分程休憩を取り山頂を後にした。お花畑を楽しみながら下った。下山に掛った時間は1時間30分程であった。あっと言う間に小田越登山口に着いた。登山口を後にし、河原坊の近くにある早池峰神社を参拝した。本殿は歴史を感じさせる建物で神社も1200年程前に創られ様だ。その後、盛岡、滝沢経由で今晩の宿泊地の網張温泉に向かう。途中、「石川啄木記念館」を見学した。

今回の東北の山旅は天気に恵まれなかった。その様な中で、東北の名峰、早池峰山、八幡平、栗駒山、3座を登頂した。特に早池峰山は登りたい山であった。温泉に泊まりながら、観光巡りをしながら、登頂できたことには大変満足している。この山旅で車で走った総距離は約1500キロであった。近い将来、今回登れなかった岩手県の名峰、岩手山に是非登りたいものだ。
朝風呂に入った後、8時30分、温泉わきにある、イオウの匂いのする栗駒山登山口を出発する。雨は落ちないが天気は今一で、山頂方面はガスが掛っている。30分程すると、名残ヶ原と言う湿原に着く。あまり大きくはないが、木道の中、イワイチョウやイワショウブが目を楽しませてくれた。湿原を過ぎ、樹林帯の急登を登り上げると地獄谷である、地獄谷沿いの黒く焼けた石の登山道を登る。この辺り標高はあまり高くないが、前が開けている。ナナカマド等の木も多く紅葉の時期はさそがし素晴らしいだろうと想像しながら足を進める。地獄谷わきの登山道を登り上げると乳白色の昭和湖に着く。ここで休憩を取る。ここから、低木の囲む登山道を1時間程登り上げると稜線に出る。平坦な稜線を少し進むと広々とした栗駒山山頂(1,627m)である。ゆっくり歩いたが登り始めて2時間30分であった。山頂は人ごみで大学生風の登山者が100人程休んでいた。山頂からは残念ながら展望がきかなかった。栗駒山は標高と言い、高山植物の種類と言い、地獄谷のあることと言い、福島県にある安達太良山に良く似ている感じがした。山頂で30分程休憩をした後下山した。途中、休憩をとらず1時間30分程で登山口に着いた。今度いつか紅葉の栗駒山に登りたいものだ。下山後、温泉で汗を流し、帰路に着いた。一関ICより東北道に乗り、佐野ICで東北道を降り帰路に着いた。途中、SAで夕食を取ったが掛った時間は7時間であった。
早池峰山・八幡平・栗駒山
7月28日〜31日

<7月28日>

昨年の春、車で九州の山旅をしたので、今年の夏は東北の山旅に挑戦したいと思っていた。東北地方の天気予報は今一だが、予報が外れることを期待して、朝6時半、自宅を出発する。東北道の佐野ICより乗り北上する。今日の目的地は岩手県の花巻市である。明日、小田越登山口より早池峰山(1,917m)に登る予定なので、登山口まで車で30分程の「道の駅:はやちね」まで行くつもりである。花巻JACで釜石自動車道に乗換え花巻空港ICで降りる。所要時間は休憩を含めて6時間30分であった。午後は時間に余裕があるので、「宮沢賢治記念館」を見学し、その後、花巻市から40キロ程東に位置する柳田国男の遠野物語で有名な「遠野」を散策した。予定より時間が少し遅くなったが、山越えで今晩の宿泊地「道の駅:はやちね」に向かった。思ったより時間が掛り午後9時を回ってしまった。登山口になるべく近い場所と言うことで、宿泊地にこの地を選んだ。明日の天気を期待しながら眠りに着いた。

<7月30日>

<早池峰山>

早池峰山小田越登山口

御門口

<7月31日>

<7月29日>

クルマユリ

ニッコウキスゲ

カバ沼

鏡沼

雨の中、網張温泉を出発する。滝沢から一般道で松尾八幡平経由で岩手県と秋田県の県境に位置する八幡平に向う。途中雨が強くなる。ガスが掛って回りは見えないが、快晴であればさぞかし素晴らしいだろうと思える高原を八幡平登山口に向け車を走らせる。出発して1時間30分程で登山口のある山頂レストランに着く。雨が強くなったので山頂レストランで待機する。1時間程待つと雨が少し小止みになったので、山頂レストランわきにある登山口を出発する。登山道は箱庭の様で、鏡沼、ガマ沼を見ながら1時間程で往復コースを一周する。時間と共に雨が激しくなる。景色は見られなかったが、展望台の立つ八幡平山頂(1,613m)を確認できただけで自己満足する。山頂レストランを後に八幡平を下る。滝沢ICで東北道に乗り、一関ICで降りる。ここから一路、今日の宿泊地である須川高原温泉に向かう。滝沢ICから1時間程で温泉に着く。この温泉は栗駒山登山口に位置し、イオウの匂いのする温泉で湯治でも有名な300年程の歴史のあるりっぱ温泉である。幾つもの温泉があり、夜2回、朝1回と素晴らしい温泉を堪能した。今週は比較的空いていたが、先週末は400人を収容する温泉が満杯だった様だ。登山客と湯治客を含めた一般客が半々といった感じである。接客も良く、素晴らしい印象を受けた。

ホソバツメクサ

クルマユリ

登山の合間に宮沢賢治記念館、石川啄木記念館を見学し、遠野物語の遠野を散策した。また、早池峰山登頂後、河原坊登山口手前の岳集落に位置する早池峰山神社をお参りした。静かな風格のある神社で参拝していたのは我々だけであった。

<観 光>

広々とした栗駒山山頂

山頂への稜線に咲くツリガネニンジン

天狗岩

天狗平

乳白色の昭和湖

イワショウブ(名残ヶ原)

イオウの匂いがする地獄谷

キンコウカ(名残ヶ原)

名残ヶ原

モウセンゴケ(名残ヶ原)

木道が続く名残ヶ原

ヨツバヒヨドリ

栗駒山 須川温泉登山口

八幡平山頂

ハヤチネウスユキソウ

コバイケソウ

ハヤチネウスユキソウ

ヨツバシオガマ

ハヤチネウスユキソウ

チシマフウロウ

ミネウスユキソウ

ツリガネニンジン

ナンブトウウチソウ

ナンブイヌナズナ

タカネナデシコ

イブキジャコウソウ

<早池峰山に咲く高山植物>

早池峰山山頂

梯子が続く

お金蔵

蛇紋岩の登山道

<栗駒山>

落ち着いた感じの宮沢賢治記念館

質素な建物に1200年の歴史を感じさせる早池峰神社

<八幡平>

遠野の美しい庭園、たかむろ水光園

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