10年以上前S氏と登って以来の両神山である。今回のメンバーはI氏、H氏、S氏、そして私の4人である。前回は白井差登山口から登ったが、今回は日向大谷登山口から山頂を目指した。白井差登山口は私有地問題のトラブルがあり、現在は公には登れない状況である。(観光課によれば登山道を個人が所有しており予約すると登れるようである。)日向大谷登山口には民宿もあり、駐車場も整備されていて明るい登山口である。身支度を整え7時半に歩き始める。新緑の自然林の中、沢沿いの明るい登山道を気持ち良く歩く。傾斜も緩く歩き易い。登山道の傍らにはニリンソウやヒトリシズカ、そしてハシリドコロ、エイザンスミレ、ムラサキケマン等の花々が咲いていて目お楽しませてくれた。標高1000M付近になるとミツバツツジやアカヤシオが岩肌を染めている。まだ少し早いと思ったが思いがけず見ることができてラッキーである。2時間程すると以前焼失した清滝小屋に着く。ログハウス調の山小屋に生まれ変わっていた。管理人は不在で無人小屋である。清滝小屋を過ぎると急傾斜の登りである。時々クサリの岩場がある。危険な程ではないが傾斜のきつい登山道が続く。1時間程の急傾斜の登山道を登り上げ鳥居を潜ると立派な社殿の両神神社に着く。ここから白井差方面に行く分岐があるが今は廃道になり下れない。神社を後に山頂を目指す。山頂手前の岩場に付くクサリを登り上げると岩稜帯でできた山頂である。登り始めて約4時間程であった。登山口から山頂までの標高山は1100Mで結構登りごたえがあった。山頂はあまり広くなく落ち着いて休める場所がない。でも眺望は見事で残雪を被った八ケ岳や浅間山等の山々が遠望できた。残念ながら、富士山は雲が掛っていて見ることができなかった。昼食を食べていると沢山の人が登って来た。流石に人気の山であることを実感じた。山頂で眺望を楽しみながら休憩を取った後下山の途についた。下りは岩肌を染めるアカヤシオや沢沿いの新緑を楽しみながら下った。今日は天気も暑くなく寒くなく最高の登山日和であった。両神山は今の時期に登るのに最適な山かもしれない。次回は八丁峠から登りたいものだ。
新緑が眩しい沢沿いの道
新緑が眩しい沢沿いの道
岩肌を飾るアカヤシオ
ヒトリシズカ
コハコベ
ハシリドコロ
シロバナエンレイソウ
エイザンスミレ
ニリンソウ
新しいログハウス調の清滝小屋
クサリの岩場を下る
賑わう山頂
岩稜帯の狭い両神山山頂(1.724m)
両神神社
傍らに咲くニリンソウ
八丁峠への表示
残雪の八カ岳を遠望
クサリの岩場を登ると山頂
両神神社付近、白井差コースの廃道表示