梅雨の晴れ間、久しぶりに赤城黒檜山に登る。やはり赤城はツツジの宝庫である。大沼の東側にある標高1380mに位置する登山口より登り始める。黒檜にはこの登山口から登るのが常であるが、標高差450mある山頂の黒檜山(1828m)までどの位の時間で登れるかが体調のバロメータである。いきなりの急登であるがピンクが鮮やかなミツバツツジが迎えてくれた。猫岩辺りから蕾の木が多くなる。この山に登るのには今が最適な時期かも知れない。ツツジが素晴らしいだけでなく新緑で葉が多く茂っていないため登山道が明るく快適である。暫く急登を登り右側の眺望が良くなると猫岩である。大沼や地蔵岳、長七郎等の展望が開ける。この辺りには白いムシカリの花が多い。ヤマツツジやシロヤシオには少し早いようである。稜線に出て左に行くと黒檜山山頂である。今日は平日であるが10人程の人が昼食を取っていた。山頂から北東側には皇海山や袈裟丸山の山並が望めた。山頂で休まず、山頂から100m程奥の展望の開けた場所に行き、昼食にした。ここからは北側と西側の展望が素晴らしい。残雪を被った谷川岳、上州武尊岳、至仏山、男体山等の山々が遠望できた。1時間程、昼食を取りながら眺望を楽しんだ。下山は駒カ岳経由で歩いたが、「熊出没」の表示が多く、単独での山行だったので登山口に着くまでこの表示が気になった。下山後、シロヤシオの開花状態を確認するため小沼まで足をのばした。まだ蕾も出ていないので満開になるのは10日位先かなと思いながら帰路に着いた。
<後記>
背後は長七郎山
大沼沿いを歩く、赤城神社付近
熊出没注意の表示が目立つ
レンゲツツジ(黄色)
レンゲツツジ
ヤマツツジ
サクラの一種
ふれあいの森(標高1000m程)
大沼湖畔より黒檜山を仰ぐ
駒ヶ岳山頂
駒ケ岳へ向かう
山頂付近、ミネザクラ
黒檜山山頂
山頂手前の平坦な道
稜線に出ると展望が広がる
ムシカリの白い花(赤城にはこの木も多い)
猫岩辺りより山頂を仰ぐ
新緑が眩しい登山道を進む
唯一見られたシロヤシオツツジ
新緑の中、鮮やかなミツバツツジ
一昨年6月9日には小沼周辺でシロヤシオが満開であった。それに比べ今年は開花の時期が一週間以上遅れている感じだ。シロヤシオが満開になるのは中旬頃か…。赤城にはいろいろな種類のツツジが咲いている。アカヤシオツツジ(荒山周辺)、シロヤシオツツジ(小沼周辺)、ミツバツツジ(黒檜周辺)、ヤマツツジ(鍋割周辺)、レンゲツツジ(新坂峠)、ベニサラサドウダンツツジ(小沼周辺)、等である。今の時期、新緑とツツジが楽しめる赤城山である。
背後は鈴カ岳
眼下に大沼が広がる 背後は地蔵岳