後袈裟丸山
登山日 | 05.6.11 | 標高 | 1908M | 天気 | 曇り・雨 | 同行者 | AR氏・S氏 |
登り:3時間15分 | 登山口(8:05)〜八重樺原入口(8:25)〜石宮(9:45)〜山頂(11:20) |
下り:2時間 | 山頂(13:00)〜登山口(15:00) *山頂〜八反張のコル(下り:10分、登り:15分) |
関東甲信越地方は昨日、梅雨入りを宣言、今日もあまり天気は良くないがシャクナゲを期待して後袈裟丸山を目指す。会社の駐車場を6時半に出発する。大間々から122号線を足尾方面に向かい、小中の信号を左折し後袈裟丸山の郡界尾根(利根郡と勢多郡の境)登山口に向かう。大滝を過ぎると、道も段々悪くなる。でも4年前に来た時より落石も少なく良くなっている感じがした。小中の信号より約12キロ、登山口に着く。車が5〜6台停まっていた。身支度を整え8時5分に出発した。最初は良く整備された木製の階段の急登である。20分程すると八重樺原の稜線に出た。ここから快適な白樺林が続く。前が開けていて気持ち良く歩ける。白樺の他、唐松、ミズナラ等の自然林で気持良い稜線である。周辺から春ゼミの声が賑やかだ。1時間程歩くと、満開のシロヤシオが次々と表われる。こんなにシロヤシオの多い山は始めてだ。聞くところによると、10年に一度の素晴らしさだそうだ。登るに従って右側が開けてくるが、雲が多く、展望は全くきかない。
八重樺原の色鮮やかなヤマツツジ
新緑が眩しい八重樺原の林
シロヤシオとミツバツツジのコントラスト
中間点辺り、登山道傍の石宮
崩落地傍のユキワリソウ群生地
崩壊の進む八反張のコル登山道
石宮を通り過ぎるとコメツガの林になり、傾斜も少しずつきつくなる。期待のシャクナゲも見え始めた。最初は花弁が枯れていたが、標高が高くなるに従って、咲き方が素晴らしくなる。八合目辺りからは、素晴らしい色のシャクナゲとなる。シャクナゲの群生地が次々と現れる。今の時期が最高のようだ。シャクナゲはあまり日が差さない樹林帯の陰で咲く花のようだ。まるでシャクナゲ通り、満開に咲いている登山道を登って行く。シャクナゲに見とれていて、足が中々前に進まない。
S氏、AR氏との三人での山行は夕日岳に続いての山行である。前回もアカヤシオに恵まれ、今回はシロヤシオとシャクナゲに恵まれた。花の満開の時期に山行できて、本当にラッキーである。S氏の足の状態も少しずつ良くなっているようで、夏の山行が楽しみである。
八反張のコル、ユキワリソウの群生
シャクナゲに囲まれた後袈裟丸山山頂
シャクナゲに囲まれた急登を登り上げると、後袈裟丸山頂(1908m)である。山頂は少し枯れかけたシャクナゲに囲まれていた。山頂から少し先、奥袈裟丸山の方に足を伸ばすと、そこにも素晴らしいシャクナゲの群生地があった。今日は残念ながら廻りが雲で覆われていて、山頂での眺望が得られない。山頂で昼食を楽しんだ後、私一人、八反張のコルまで下った。前回、来た時にも見られなかったユキワリソウ(ハクサンコザクラ?)の群落を見るためだ。標高差、50m、10分程下るとコルに着いた。あまり危険は感じないが登山道脇の崩壊が進んでいるように見えた。コル周辺には期待通りユキワリソウの群生地があった。何でこのような所に群生地があるのか、不思議な感じがした。山頂から下り始めたところで雨が落ちて来た。下るに従って雨が強くなって来た。でも、シャクナゲとシロヤシオの花に充分満足した山行であった。
シャクナゲ通りの登山道を進む
色鮮やかのシャクナゲ群生地
ピンクの濃いシャクナゲ
シャクナゲとシロヤシオの競演
シロヤシオの群生地を歩く
右側が開けた気持ちの良い稜線
満開のシロヤシオ
気品のあるシロヤシオ