武甲山

3度続いて秩父方面の山である。武甲山は秩父盆地の南に聳えている。伊勢崎からも三角形で形の良い武甲山が見える。特に利根川に掛かる坂東橋を本庄方面に渡る時に見える武甲山は素晴らしい。秩父の町から仰ぎ見る武甲山の山肌は採掘跡で痛々しい感じである。採掘によって山の高さも40m程低くなったとのことである。生川の二ノ鳥居登山口から登り始める。奥武蔵の名峰だけあって登山口には10台程の車が留まっていた。登山道には一丁目(二ノ鳥居)から五十二丁目(山頂の御岳神社)まで丁目石がある。登山口から山頂まで杉林が続く。ただ、杉林でも暗い感じがなく、気持ち良く歩ける。杉林の参道は山岳信仰が盛んだった頃の名残を感じる。山頂には御岳神社のりっぱな社殿がある。山頂から見る北側の斜面は無残である。山頂まで石灰岩を採掘していて自然破壊の惨さを感じる。山頂は展望台になっていて北側の眺望が良く、山頂からは雪を被った浅間山、鋸型をした両神山、また、城峰山や宝登山など武蔵の山並みが望めた。武甲山は以前から気になっていた山で、やっと登れた感じがした。

登山日 06.3.18 標高 1,295m 天気 曇り時々晴れ 同行者 単独
登り:1時間45分 生川二ノ鳥居登山口(10:15)〜不動滝〜武甲山山頂(12:00)
下り:1時間15分 武甲山山頂(13:00)〜不動滝〜生川二ノ鳥居登山口(14:15)

二ノ鳥居登山口

林道から登山道に入る

横瀬より武甲山を望む

西側に鋸型をした両神山を望む

武甲山山頂より眼下に秩父盆地

武甲山山頂(展望台)

山頂に建つりっぱな御岳神社社殿

中間点にある杉の大木(直径1.5m程)

不 動 滝

武甲山御岳神社との表示

秩父の町から299号線を正丸峠方面に進む。横瀬を過ぎ生川の信号を右折し生川沿いに進む。すると何とも異様な雰囲気、採掘工場が道の両脇に数多くあり、大型トラックが所狭しと走っている。仰ぎ見ると武甲山の北側斜面は石灰岩の採掘で山肌が何とも無残である。数十年もすると武甲山は無くなってしまうのではないかとさえ感じる。北側は採掘が進んでいるが、登山道のある南側は、採掘は全くなく、森林の深い静かな奥武蔵の山である。何とも不思議な感じがした。
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<登山後記>